子どもの突然の嘔吐「ケトン血性嘔吐症」とは?自家中毒の原因と治し方

子どもの突然の嘔吐「ケトン血性嘔吐症」とは?自家中毒の原因と治し方の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

ケトン血性嘔吐症は、かつて広く「自家中毒」と呼ばれて親しまれてきた小児特有の症候群です。医学的には、体内のブドウ糖(グリコーゲン)が枯渇した際、代替エネルギーとして脂肪組織を急激に分解することで「ケトン体」という酸性物質が血液中に過剰蓄積する病態を指します。血中ケトン体濃度が上昇すると脳の嘔吐中枢が強力に刺激され、激しい吐き気と嘔吐が誘発されます。

臨床現場では、似た経過をたどる「周期性嘔吐症」としばしば比較されます。周期性嘔吐症の症状は、数週間から数カ月の間隔でほぼ決まった周期で激しい嘔吐発作を繰り返すのが特徴であり、片頭痛の関連疾患としても位置づけられています。一方、ケトン血性嘔吐症は明確な疲労や絶食が先行してケトン体の上昇が主因となるケースを指すことが多く、病院での尿検査でケトン体陽性が確認されることで確定診断へとつながります。

また、発作中の子どもを観察すると、口元から独特の「甘酸っぱい匂い(ケトン臭・リンゴが腐ったようなアセトン臭)」がする点も、感染性胃腸炎と見分ける大きな手がかりになります。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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