マラソンのペースメーカーとは?途中棄権の理由やそのまま優勝の真相

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テレビ中継を見ていると「せっかく先頭を走っているのになぜ途中でやめてしまうのか」と不思議に思われがちですが、途中リタイアこそがペースメーカーに課された契約通りの正規の任務完了を意味します。

フルマラソン(42.195km)を世界トップクラスのペースで最初から最後まで走り切るには、数ヶ月に及ぶ過酷なコンディション調整と莫大なエネルギーが必要です。もしペースメーカー自身が完走を狙おうとすれば、後半の失速を恐れて序盤のペースを落としたり、余力を残す走り方を選んだりしてしまい、本来の「出場選手を理想のペースで牽引する」というミッションが果たせなくなります。

一般的なフルマラソン大会において、ペースメーカーが「どこまで走るか」の目安は以下の通りです。

  • 第1グループ(高速設定):スタートから30km地点まで(中間点〜25kmで1段目のペーサーが外れ、30kmで最終ペーサーが離脱するリレー方式が主流)
  • 第2・第3グループ:中間点(21.0975km)または25km〜30km地点まで
  • 女子マラソン・国内実業団レース:20km〜30km地点

30kmを過ぎるとレースは「タイムを追う段階」から「選手同士の駆け引きと勝負の段階」へと移行します。主催者との契約で定められた担当距離を走り終えたペースメーカーは、安全にコース脇の誘導エリアへと退避し、選手たちの真剣勝負に道を譲る仕組みになっています。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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