世界一大きいコウモリの正体とは?翼開長1.7Mの衝撃と危険性を解明
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日本国内の居住環境において、この規格外の巨獣と鉢合わせる可能性はあるのでしょうか。結論から言えば、世界一大きいコウモリの日本生息は確認されていません。フィリピンオオコウモリはフィリピン諸島の限られた原生林にしか生息しておらず、マレーオオコウモリも東南アジアの熱帯域に留まります。
ただし、日本にもオオコウモリの仲間は息づいています。小笠原諸島に固有のオガサワラオオコウモリ(国の天然記念物)や、沖縄諸島から八重山列島にかけて生息するクビワオオコウモリ(エラブオオコウモリ、ダイトオオコウモリなど)です。これらは翼開長が80cm〜1m前後に達し、夜の那覇市内の街路樹などでフクギの実を黙々と食べる愛らしい姿が日常的に観察されています。
一方、本家であるフィリピンオオコウモリの絶滅危惧種の現在に目を向けると、深刻な絶滅危機に直面しています。IUCNのレッドリストにおいて、本種は最も絶滅の恐れが高いカテゴリーの一つである「絶滅危惧IB類(EN: Endangered)」に指定されています。生息地である低地熱帯雨林の急速な農地開発や違法伐採に加え、一部地域における食用肉(ブッシュミート)を目的とした密猟が個体数激減の主因です。過去30年間で生息数は50%以上減少したと見積もられており、国際的な保護プロジェクトが急務となっています。