濡れずに潜る絶景と幻の蕎麦、月待の滝もみじ苑の現場を徹底追跡
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高さ約17メートル、幅約12メートル。久慈川の支流に位置する月待の滝は、日本国内でも極めて珍しい特徴を持つ。滝壺の裏側に大きな岩盤の窪みがあり、水しぶきをほとんど浴びることなく裏側へ回り込める「裏見の滝」なのだ。古くから安産や開運、子授けを祈願する二十三夜待の信仰と結びつき、地元では「胎内くぐり」の霊場として敬われてきた背景がある。
実際に滝の裏側へ足を踏み入れると、光の膜となった水流が頭上から足元へと滑り落ちていく。視界を覆う水滴のカーテン越しに、木漏れ日がエメラルドグリーンの光彩を放つ。湿った苔と清純な水の匂い。この圧倒的なマイナスイオンに満ちた空間こそが、現代人を惹きつけてやまない裏見の滝・パワースポットの原点だ。奥久慈観光協会が発信する観光情報でも屈指の人気景勝地として紹介されているが、写真や動画では決して伝わらない、肌を撫でる冷気と地響きのような水音がそこにはあった。