King Gnu『飛行艇』歌詞の意味を考察!「命揺らせ」に込めた覚悟
King Gnu『飛行艇』歌詞の意味を考察!「命揺らせ」に込めた覚悟にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。
『飛行艇』がデジタル配信限定シングルとして世に放たれたのは2019年8月のことでした。当時、社会現象を巻き起こしていた『白日』によって一気に国民的バンドへと駆け上がったKing Gnuですが、主宰である常田大希(作詞・作曲・プロデュース)の視線はすでにその先、すなわち「巨大なスタジアムで鳴り響く音楽」へと向けられていました。
常田は当時、アリーナやドームクラスの広大な会場でオーディエンスが一体となり、地響きを立てて大合唱できる楽曲の必要性を強く意識していました。繊細なコードワークや緻密なビートメイクを得意とする彼らが、あえて重心の極めて低い、極太のリフと力強いストンプビートを前面に押し出したのは、極めて戦略的かつロックバンドとしての本能的な選択だったと言えます。
さらに本作は、ANAの国内線CM「ひとには翼がある」篇のタイアップソングとして書き下ろされた経緯を持ちます。「大空を飛ぶ」という飛行機のイメージをそのまま爽快感に落とし込むのではなく、荒天を突っ切りながら自力で浮上していく『飛行艇』の姿へと昇華させた点に、King Gnuならではの鋭い作家性が凝縮されています。