夏目雅子の映画遺作『瀬戸内少年野球団』最後の輝きと撮影秘話の真相
夏目雅子の映画遺作『瀬戸内少年野球団』最後の輝きと撮影秘話の真相に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
『瀬戸内少年野球団』の魅力を語る上で欠かせないのが、オーディションで選ばれた子役たちの生き生きとした演技です。特に主人公格の少年・足柄竜太役を演じたのは、当時わずか12歳だった山内圭哉でした。
現在では数多くのテレビドラマや映画、舞台で唯一無二の存在感を放つ名バイプレイヤーとして活躍する山内圭哉ですが、本作が実質的な映画デビュー作でした。山内圭哉は後年のテレビ特番やインタビューにおいて、淡路島ロケでの夏目雅子との思い出を度々述懐しています。撮影の合間、夏目雅子は子役たちを本当の教え子や弟のように可愛がり、名前の「けいや」をもじって親しみを込めて「ケチャップ」と呼んでいたという微笑ましいエピソードは有名です。
また、ヒロインの少女・武女役を演じて清純派として鮮烈な印象を残した佐倉しおりも、本作をきっかけに芸能界入りを果たし、1980年代後半を代表する美少女アイドル女優として脚光を浴びました(その後芸能界を引退)。
ロケ地となった兵庫県淡路島(洲本市や旧五色町など)の青い海と緑豊かな自然のなか、夏目雅子と子どもたちが泥だらけになって白球を追いかけた日々。その現場のリアルな空気感がそのままフィルムに焼き付けられているからこそ、40年以上の歳月が流れた今見ても、子役たちの瞳の輝きと駒子先生の温もりが嘘偽りなく伝わってくるのです。