坂本龍馬の写真に隠された謎!懐手の理由と撮影スタジオの真相
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龍馬の代表的な写真がどこで、誰によって撮影されたのかという問題は、日本写真史における一大テーマです。長崎の「上野撮影局」を開設した日本写真の開祖・上野彦馬が撮影したという説が長年定説とされてきましたが、高知県立坂本龍馬記念館や写真史家たちの丹念な原板調査により、新たな事実が浮かび上がっています。
撮影場所は長崎市中島川沿いにあった上野撮影局であることに間違いありませんが、実際にシャッター(レンズキャップの開閉)を切った人物として、上野彦馬の門弟であった井上俊三の名が有力視されています。井上が後年残した証言録やスタジオの機材配置、当時の撮影台帳の照合から、龍馬が長崎を訪れていた慶応2年(1866年)から慶応3年(1867年)初頭にかけて、井上俊三が担当して撮影された可能性が高いと結論づけられています。
現在、国の重要文化財級の価値を持つガラス湿板写真の原板は高知県立坂本龍馬記念館に収蔵されており、そのガラス板の精緻な現物調査によって、当時の撮影スタジオの採光環境や修整の痕跡までもが克明に読み解かれています。