鼻の中のニキビは激痛のサイン?放置厳禁な感染症の正体と治し方
鼻の中のニキビは激痛のサイン?放置厳禁な感染症の正体と治し方について徹底解説いたします。詳細な分析をお届けします。
解剖学的に、鼻根部から左右の口角を結ぶ三角形のエリアは古くから「デンジャー・トライアングル(危険三角)」と呼ばれ、臨床医学の現場で特別視されている。日本皮膚科学会の臨床ガイドラインでも、この領域における深在性感染症には格別の注意が促されている。
危険視される理由は、血管の特殊な走行にある。この領域の静脈系には血液の逆流を防ぐ静脈弁がほとんど存在せず、頭蓋内の静脈洞(海綿静脈洞)へと直結している。鼻癤の病巣を不用意に圧迫して菌塊を血流に送り込んでしまうと、細菌が頭蓋内へと逆流し、海綿静脈洞血栓症や化膿性髄膜炎といった致死的な中枢神経系合併症を誘発するリスクが生じる。厚生労働省が発信する感染症警戒情報においても、顔面中心部の化膿性疾患に対する安易な自己処置の危険性は繰り返し指摘されてきた事実だ。