アルミホイルの裏表に正解はある?知られざる製造の真相と正しい使い方

アルミホイルの裏表に正解はある?知られざる製造の真相と正しい使い方について知っておくべき ポイントを厳選して解説いたします。

では、機能に差がないのなら、なぜあのように明確な二面性が生まれるのか。その理由は、意図的な設計ではなく、極限まで薄さを追求した工学的プロセスの副産物にある。

業界団体の日本アルミニウム協会や、長年素材を供給してきた三菱アルミニウムなどの金属製造業各社が明かす製造工程は極めて合理的だ。家庭用ホイルの厚みはわずか11〜12マイクロメートル程度。髪の毛の太さの数分の一しかない。この極薄の箔を高速で引き延ばす「アルミニウム圧延加工」の段階で、シートは容易に破断の危機に瀕する。

そこで編み出されたのが、2枚のアルミ箔を重ね合わせて同時にローラーへ通す「重ね圧延」という手法だ。巨大な鏡面研磨ローラーと直に接する外側はピカピカに磨き上げられ、光沢面になる。一方で、アルミ箔同士がこすれ合う内側は微細な凹凸がつき、光を乱反射して白っぽいくもり面となる。製造効率を高め、破れを防ぐための現場の知恵が、あの見た目の違いを生み出したにすぎない。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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