顔筋トレでシワが増える?皮膚科医が暴く「やりすぎ」の落とし穴
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筋肉は鍛えれば美しくなる、という単純なドグマが最も悲惨な形で露呈するのが、エラの周囲に位置する「咬筋」のトラブルだ。小顔を目指して口を激しく動かしたり、強く噛み締めるようなトレーニングを繰り返したりした結果、意図せず咬筋肥大を引き起こし、フェイスラインが以前よりも角張って肥大化してしまったという相談が後を絶たない。
本来、顔の筋肉は互いに拮抗しながら繊細なバランスを保っている。過剰な筋トレによって特定の筋肉だけが異常に発達すると、表情が険しく強張り、自然な笑顔すら作れなくなる。皮肉なことに、行き過ぎたセルフケアで硬直しきった筋肉を弛緩させるため、最終的にクリニックでボツリヌストキシン注射を受ける羽目になる受診者が増えている。筋肉の過剰な緊張を薬品で麻痺させて抑え込まなければならないという事態は、美容医療の現場における筋トレブームの影の側面を如実に物語っている。