青いバラの意味とは?不可能から奇跡へ激変した理由と花言葉の真相
青いバラの意味とは?不可能から奇跡へ激変した理由と花言葉の真相とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
青いバラを語る上で欠かせないのが、不可能から奇跡への花言葉の変遷です。バラにはもともと、青い花弁を形成するために必須となるデルフィニジンという青色色素を作り出す遺伝子が存在しません。交配をいくら繰り返しても赤や黄、白のバラしか生まれず、何世紀にもわたり世界中のブリーダーが挫折を味わい続けました。そのため、西欧の伝統的な花言葉において青いバラは長らく「存在しないもの」「不可能」「叶わぬ願い」という、冷徹な現実を突きつける象徴として扱われてきたのです。
この強固な常識を根本から覆したのが、サントリーとオーストラリアのバイオベンチャー企業フロリジン社による共同研究でした。1990年にスタートしたプロジェクトは幾度となく壁にぶつかりながらも、パンジーの青色遺伝子をバラに導入することに成功。2004年に世界初となる青色色素を持つバラの開発成功が公式発表され、2008年にはカルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制に関する法律)に基づく第一種使用規程承認を取得しました。
開発陣の「絶対に諦めない」という執念の物語は、植物学的な大発見にとどまらず、文化的な定義すら塗り替えます。市場へ本格投入された2009年、サントリーはこの青いバラを「サントリーブルーローズアプローズ(APPLAUSE=喝采)」と命名。これに伴い、世界中で認知されていた花言葉は一変し、神の祝福と夢かなう、そして「奇跡」という輝かしいメッセージが公式に付与されるに至りました。これが、現在において青いバラが奇跡と呼ばれる理由の根幹です。