理学療法士と作業療法士の違いを解剖!仕事内容と年収・適性の真相

理学療法士と作業療法士の違いを解剖!仕事内容と年収・適性の真相に関する主要なデータを分かりやすく解説いたします。

進路やキャリアを検討する上で避けて通れないのが、年収水準と国家資格取得に向けた難易度です。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をはじめとする最新データから、両職種の実態を客観的に比較・検証します。

項目理学療法士(PT)作業療法士(OT)(参考)言語聴覚士(ST)主なリハビリ目的基本動作能力の回復
(座る・立つ・歩く・走る)生活行為・応用動作の改善
(食事・排泄・精神ケア・就労)言語・音声・聴覚・摂食嚥下機能の回復平均年収(最新相場)約425万〜435万円
(月給約28万〜30万円+賞与)約420万〜430万円
(月給約28万〜30万円+賞与)約410万〜425万円
(月給約27万〜29万円+賞与)初任給の相場額面22万〜25万円前後額面22万〜25万円前後額面21万〜24万円前後国家試験合格率85%〜89%前後
(新卒合格率は90%超)80%〜85%前後
(新卒合格率は85%超)70%〜75%前後主な就職先と領域総合病院、整形外科クリニック、回復期リハ病棟、訪問看護総合病院、精神科病院、介護老人保健施設、児童発達支援急性期・回復期病院、リハビリテーション科、特別支援学校有資格者数(規模)約21万人超(全国的多数)約11万人超(PTの約半分)約4万人超(希少性が高い)

年収格差の真実:職種差よりも「就業形態」と「施設基準」が支配する
統計が示す通り、PTとOTの平均年収に本質的な差は存在しません。夜勤が基本的に発生しない医療専門職であるため、看護師のような夜勤手当による大幅な上乗せはなく、初任給・昇給ペースともにほぼ同列で推移します。

年収差を生み出すのは資格の種類ではなく、「どこで働くか」という職場環境です。回復期リハビリテーション病棟や特定機能病院、あるいはインセンティブ制度を敷く訪問看護ステーションでは年収500万〜600万円に達するケースがある一方、小規模な個人クリニックや老健施設では300万円台後半にとどまることも珍しくありません。

難易度と試験形式のリアル
国家試験の難易度比較においては、合格率だけを見ればPTの方が高めに出る傾向があります。しかし、これは理学療法士の方が易しいことを意味しません。両職種の国家試験は、解剖学・生理学・運動学・内科学などの「共通問題(100点)」が完全に同一の出題です。分かれるのは午後に行われる「専門問題(180点)」であり、PTでは動作分析や物理療法の緻密なバイオメカニクス計算が問われ、OTでは精神医学や高次脳機能障害、作業分析の深い理解が問われます。学習の負担感に優劣はなく、養成校カリキュラムを真摯に修めた学生にとっては、どちらも極めて高い確率で合格できる資格です。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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