映画グレムリンのギズモに隠された裏設定と破られた誓約の真実

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脚本を手掛けたクリス・コロンバスが当初執筆した草稿は、現在のファミリー向けエンターテインメントとは程遠い、陰惨極まるダークファンタジーだった。初期プロットでは、ギズモ自身がリーダー格の凶悪グレムリン「ストライプ」へと変態し、主人公の母親の首をはね、飼い犬を貪り食うという阿鼻叫喚のスラッシャー映画そのものだったのだ。

この過激な展開を根本から覆したのが、製作総指揮を務めたスティーヴン・スピルバーグである。アンブリン・エンターテインメントを率いる映画の魔術師は、ギズモのパペット造形を目にした瞬間、その圧倒的な愛らしさが観客を魅了することを直感した。ワーナー・ブラザースとの協議の末、スピルバーグは監督のジョー・ダンテに対し、ギズモを変態させず、主人公ビリーの相棒として最後まで生き残らせるよう強く要求した。

監督のジョー・ダンテは当初、パペットの操作難度からギズモの出番を減らしたがっていたが、スピルバーグの商業的慧眼に従った。この決断がなければ、映画『グレムリン』が後世に残る歴史的大ヒット作となることはなかったはずだ。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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