タキシードとは?スーツ・燕尾服との違いと夜のマナー完全解説
タキシードとは?スーツ・燕尾服との違いと夜のマナー完全解説の詳細について、最新情報を取りまとめてご紹介します。
招待状に「ブラックタイ(Black Tie)」の指定がある場合、身につけるアイテムには細かな指定が存在します。各パーツの正しい組み合わせを把握しておくことが、品格ある装いを完成させる鍵です。
まず胸元を飾る蝶ネクタイの選び方ですが、ブラックタイの指定であれば「黒のシルク製(拝絹と同じ素材)」が絶対条件です。形はバタフライ(標準的な幅広タイプ)またはセミバタフライが王道とされ、あらかじめ結ばれている簡易型ではなく、手結び(セルフタイ)仕様を選ぶと一段上の立体感と本格的なニュアンスが生まれます。
ウエスト周りを覆うカマーバンドの役割は、シャツの裾がスラックスから覗くのを防ぎ、胴回りをすっきりと美しく見せることにあります。カマーバンドには横方向にヒダ(プリーツ)が入っていますが、「ヒダの開口部を上向きにして着用する」のが正しいマナーです。かつてオペラ鑑賞のチケットやコインをこのヒダに挟んでいた名残であり、逆向きに巻くのは明確な着用ミスとなります。ベスト(カマーベスト)を着用する場合はカマーバンドは不要です。
シャツは胸元にプリーツやピケ織りの当て布が施された白の「ウイングカラー」または「レギュラーカラー」を用い、前立ては比翼仕立て(フライフロント)または黒のスタッドボタンを使用します。袖口にはシルバーやオニキスのカフリンクスを合わせるのが通例です。
足元のマナーとして、靴には黒のエナメル(パテントレザー)シューズを合わせるのが正統とされています。これには実用的な理由があり、「夜のダンスフロアで靴墨が女性の長いドレスの裾を汚さないようにするため」にエナメル加工の革靴が用いられるようになったという歴史的背景があります。内羽根式のプレーントゥ、またはオペラパンプスを選ぶのが最も格式の高い選択肢です。