なぜ会場中で手拍子?ラデツキー行進曲の真実とニューイヤーの秘密
なぜ会場中で手拍子?ラデツキー行進曲の真実とニューイヤーの秘密に関する基本知識をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
長年演奏されてきた『ラデツキー行進曲』ですが、実は近年、オーケストラ楽譜の歴史的な改訂が行われたことをご存知でしょうか。
2019年までウィーン・フィルで演奏されていたスコアは、実はヨハン・シュトラウス1世の原曲ではなく、1914年に作曲家レオポルト・ヴェーニンガーが編曲した版でした。この版には派手なシンバルや大太鼓の連打が追加されており、ナチス・ドイツ時代に広くプロパガンダとして用いられた過去がありました。
ウィーン・フィルはこの歴史的経緯と向き合い、2020年のニューイヤーコンサート(アンドリス・ネルソンス指揮)において、ヴェーニンガー版の過剰な打楽器を削ぎ落とし、シュトラウス1世のオリジナル原典スコアをベースにした新バージョンを公式に導入しました。2026年最新のステージ(ヤニック・ネゼ=セガン指揮)に至る現在も、より上品でウィーン本来のしなやかさを備えたオーケストレーションが継承されています。