なぜ拓銀は潰れたのか?都市銀行初の破綻劇とカブトデコン融資の真相
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拓銀破綻を語る上で避けて通れないのが、札幌を拠点に急成長した総合開発会社「カブトデコン」への巨額融資です。バブル期、拓銀はカブトデコンを中核とした企業グループに対し、審査を軽視した野放図な融資を繰り返しました。ホテル、リゾート施設、マンション開発など、地価上昇を前提とした青天井のプロジェクトに注ぎ込まれた資金は膨大な額に達しました。
バブルが崩壊して担保価値が急落しても、拓銀は融資の引き揚げや貸倒引当金の積み増しを行いませんでした。それどころか、経営破綻の表面化を恐れた同行は、関連会社やペーパーカンパニーを経由した「迂回融資」や「追い貸し」を断行。不良債権を帳簿上から覆い隠す粉飾まがいのスキームを重ねた結果、カブトデコン関連の不良債権だけで数千億円規模にまで膨張しました。
正常な融資審査が完全に麻痺した拓銀の組織風土は、特定企業への過度な依存を生み出し、銀行自らが泥沼に足を取られる構図を作り上げました。リスク管理を放棄したバブルの狂乱こそが、拓銀の屋台骨を内側から完全に腐食させた元凶だったのです。