命を乗せるゴムの限界点とは?専門家が語るタイヤ交換の新常識
命を乗せるゴムの限界点とは?専門家が語るタイヤ交換の新常識について見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。
法的な観点からもタイヤの摩耗は見過ごされない。国土交通省が定める道路運送車両法の保安基準において、乗用車タイヤの溝の深さは1.6mm以上であることが義務付けられている。スリップサインが1箇所でも露出したタイヤは即座に車検不適合となり、整備不良車両として罰則の対象となる。
しかし、安全マージンという観点から見れば、1.6mmまで使い切るのは極めてリスキーだ。豪雨時のウェット路面では、溝が3〜4mmを下回った段階で排水能力が急激に低下する。タイヤが水膜の上に浮いて制御不能に陥るハイドロプレーニング現象は、法令の限界値よりはるか手前から牙を剥く。走行性能が著しく落ちる前に手を打つのが、現代のドライバーに求められるリテラシーだ。