仁和寺にある法師が犯した致命的勘違い|失敗の本質と現代語訳・文法完全解明

仁和寺にある法師が犯した致命的勘違い|失敗の本質と現代語訳・文法完全解明の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。

中学校・高校の定期テストや大学入学共通テスト基礎レベルにおいて、「仁和寺にある法師」は文法・読解問題の宝庫です。特に出題頻度の高い語句・文法事項を厳選して解説します。

1. テスト頻出の重要古語と現代語訳

  • 心うく(心憂し・ク活用形容詞連用形):情けない、つらい、残念だ。「年をとるまで参拝していない自分を情けなく思って」の文脈を正確に訳出させられます。
  • 徒歩より(かちより):徒歩で、歩いて。「徒歩(かち)」の読み仮名は記述・選択問題の定番です。
  • かばかり:これほど、これだけ。「これだけ参拝すれば十分だ」という法師の勝手な納得を表します。
  • かたへの人(片方の人):仲間、同僚、身近な人。仁和寺の同僚僧を指します。
  • 年ごろ(年頃):長年、数年間。「お年頃(適齢期)」という意味ではない点に注意が必要です。
  • ゆかし(シク活用形容詞):見たい、聞きたい、知りたい(心が惹かれるさま)。「ゆかしかりしかど=知りたく思ったけれど」。
  • 本意(ほい):本来の目的、長年の宿願。「神へ参るこそ本意なれ」は最頻出の構文です。
  • 名残痛し(なごりをし):心残りだ、気の毒だ、惜しい。「あな名残痛の法師や=ああ、気の毒な法師だなあ」。
  • 先達(せんだつ):案内人、指導者、その道の先輩・専門家。

2. 助動詞の識別と品詞分解の徹底攻略

本作には、テストで差がつく重要助動詞が凝縮されています。特に以下の5箇所は文法問題で狙われやすいポイントです。

①「拝まざりければ」
【分解】拝ま(マ行四段・未然形) + ざり(打消助動詞「ず」・連用形) + けれ(過去助動詞「けり」・已然形) + ば(接続助詞)
【意味】拝まなかったところ、拝まなかったので。「未然形+ず+けり」の変化形(補助活用)を見抜くのがコツです。

②「帰りにけり」
【分解】帰り(ラ行四段・連用形) + に(完了助動詞「ぬ」・連用形) + けり(過去助動詞「けり」・終止形)
【意味】帰ってしまった。「に+けり」の並びは「完了+過去」の王道パターンです。断定の助動詞「なり」の連用形「に」と混同しないよう識別してください。

③「尊くこそおはしけれ」
【分解】尊く(ク活用形容詞・連用形) + こそ(係助詞) + おはし(サ変補助動詞「おはす」・連用形) + けれ(過去助動詞「けり」・已然形)
【文法ポイント】係助詞「こそ」の結びにより、文末が已然形「けれ」になっています(係り結び)。「おはす」は「いらっしゃる」という尊敬語です。

④「神へ参るこそ本意なれ」
【分解】神へ + 参る(ラ行四段・連体形) + こそ(係助詞) + 本意(名詞) + なれ(断定助動詞「なり」・已然形)
【文法ポイント】こちらも「こそ」を受けて「なり」が已然形「なれ」に結んでいます。「神へ参拝することこそが本来の目的なのだ」と強調しています。

⑤「先達はあらまほしき事なり」
【分解】先達は + あら(ラ変動詞「あり」・未然形) + まほしき(希望助動詞「まほし」・連体形) + 事(名詞) + なり(断定助動詞「なり」・終止形)
【意味】案内人はあってほしいものである。「まほし」は自己の希望(〜したい)を表す助動詞ですが、無生物や他者を主語に置く場合は「〜であってほしい」という願望になります。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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