群馬の終着駅・西小泉駅が「日本のブラジル」と呼ばれる真相と現在

群馬の終着駅・西小泉駅が「日本のブラジル」と呼ばれる真相と現在の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。

西小泉駅が位置する大泉町は、人口約4万2000人のうち外国人住民の割合が約20%に達する国内屈指の多国籍タウンです。なぜ内陸の小さな町に、これほど多くの外国籍住民、とりわけブラジル出身者が集積したのでしょうか。その歴史的背景には、法改正と地域産業の結びつきという明確な構造的要因が存在します。

発端となったのは、バブル経済絶頂期の1990年に施行された「改正出入国管理法」です。当時、深刻な人手不足に喘いでいた日本の製造業を救済する名目で、日系2世・3世とその家族に対して就労制限のない「定住者」などの在留資格が付与されました。これを受け、母国の経済危機に直面していた多くの日系ブラジル人が、祖父母や両親の祖国である日本へと渡ってきました。

受け皿となったのが、大泉町に拠点を構えるスバル(SUBARU)大泉工場をはじめとする自動車・重工業関連の大規模工場群と、その下請け企業ネットワークです。三洋電機(現・パナソニック系)やスバルの企業城下町として栄えていた大泉町は、日系人の雇用を積極的に受け入れ、住居の提供や生活支援を整えました。その結果、口コミで親族や友人が呼び寄せられ、生活インフラとしてのブラジル人向けスーパーやレストラン、銀行代理店などが西小泉駅周辺に急速に形成されていきました。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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