悪性リンパ腫の余命宣告は覆る?ステージ4でも寛解を目指せる理由
悪性リンパ腫の余命宣告は覆る?ステージ4でも寛解を目指せる理由の背景について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
近年の血液腫瘍学のブレイクスルーは、従来の抗がん剤治療で再発・難治となった患者の生存曲線を劇的に押し上げています。
代表例が分子標的薬効果の拡大です。がん細胞特有の表面抗原(CD20など)を狙い撃ちにするリツキシマブの登場以降、近年では抗体薬物複合体(ポラツズマブ ベドチンなど)や二重特異性抗体(バイスペシフィック抗体)が相次いで実用化されました。正常細胞へのダメージを最小限に抑えつつ、がん細胞のみに強力な毒素を送り込む設計により、高齢者悪性リンパ腫治療においても身体的負担を抑えながら高い腫瘍縮小効果を引き出せるようになっています。
さらに、自家T細胞を体外に取り出してキメラ抗原受容体を導入し、再び体内に戻してがん細胞を攻撃させるCART細胞療法最新情報として、治療対象が再発・難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の二次治療以降へ前倒しされつつあります。複数の抗がん剤が奏効しなかった患者層において、CAR-T投与後に約40〜50%が長期的な無再発を維持するという臨床データが蓄積されており、かつて「打つ手なし」と宣告された状況を覆す決定打となっています。