フレミング左手の法則を完全攻略!指の向き・覚え方と右手の違い

フレミング左手の法則を完全攻略!指の向き・覚え方と右手の違いの注目ポイントを丁寧に掘り下げてご紹介します。

19世紀末、ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジの電気工学教授であったジョン・アンブローズ・フレミング(John Ambrose Fleming)が学生向けの簡略記憶術として提唱したのがこの法則の発端です。単なる人為的な取り決めに見えるこの手のポーズは、なぜ自然界の物理現象と狂いなく合致するのでしょうか。

その深層には、磁界の合成による「磁力線の歪み」と、荷電粒子が磁場中を運動する際に受けるローレンツ力(Lorentz Force)の物理が横たわっています。

外部から与えられた一様な磁界の中に導線を置き電流を流すと、導線の周囲には右ねじの法則に従って同心円状の磁界が発生します。すると、導線の片側では「外部磁界」と「電流が作った磁界」の向きが揃って強め合い、反対側では打ち消し合って弱まります。ゴムひもを束ねたような弾性体としての性質を持つ磁力線は、密度の高い場所から低い場所へと押し戻そうとする圧力を生み出します。この反発力が導線を動かす「電磁力」の正体です。

高校物理の数理的な枠組みでは、磁界中を速度 $v$ で運動する電荷 $q$ が受ける力として次のように定式化されます。

$F = q(v \times B)$

ここで登場する「$\times$」は数学の外積(ベクトル積)を意味します。長さ $L$ の導線に電流 $I$ を流したときに受ける力の公式 $F = IBL\sin\theta$ は、このミクロな電荷の集団運動をマクロに統合した結果に過ぎません。右手座標系における外積の幾何学的性質を、正電荷の移動方向(電流の向き)を基準にして実用的に整理した結果が、フレミングが定式化した「左手」の配置なのです。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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