エンストとは何の略?At車で起きる原因と走行中の緊急対処法を解説

エンストとは何の略?At車で起きる原因と走行中の緊急対処法を解説の背景について、専門知識を詳しくお届けします。

普及率が全体の98%を超える国内のオートマチック車において、「エンストは過去の遺物」と過信するのは極めて危険です。クラッチペダルのないAT車であっても、特定の運転操作や機構トラブルによってエンジンストールは現実に引き起こされます。

第一の原因は、ドライバーのシフト操作ミスと路面勾配の不一致です。急な上り坂でブレーキを離し、クリープ現象の推進力を上回る力で車両が後退しているにもかかわらず「D(ドライブ)レンジ」に入ったままアクセルを踏み込んだ場合や、前進中に誤って「R(リバース)レンジ」へシフトチェンジした場合、トランスミッションのトルクコンバーターを介して逆位相の強烈な負荷がエンジンにかかり、内部保護機構や燃焼停止が働いてエンストに至ります。

第二に、昨今の省燃費車両に標準搭載されてきたアイドリングストップの作動不良が挙げられます。信号待ちなどで一時停止した際、コンピューターが再始動を判断したにもかかわらず、スターターモーターの摩耗や専用バッテリーの性能低下によって再点火できず、交差点の先頭で立ち往生するトラブルが各地で報告されています。

第三の原因は、単純でありながら最も致命的な「燃料切れ(ガス欠)」です。燃料タンクが底をつくと、エンジン内に気泡混じりのガソリンしか送られなくなり、シリンダー内での空燃比が崩壊して息継ぎを起こした末に完全停止します。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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