クビアカツヤカミキリの懸賞金はいくら?報償金の相場と生体運搬の罠
クビアカツヤカミキリの懸賞金はいくら?報償金の相場と生体運搬の罠について知っておくべき ポイントを分かりやすく解説いたします。
害虫駆除に公費を投じてまで報償金を支給する理由は、この昆虫がもたらす破壊的な生態系被害と経済損失の大きさにあります。外来カミキリムシに懸賞金が設定される最大の理由は、行政の巡回監視だけでは爆発的な拡散スピードに到底追いつけないからです。
環境省は2018年1月、クビアカツヤカミキリを特定外来生物に指定しました。原産地である中国、朝鮮半島、台湾などから輸入木材梱包材などに紛れ込んで侵入したとみられ、日本国内では2012年に愛知県で初確認されて以降、またたく間に埼玉県、群馬県、栃木県、東京都、大阪府、徳島県など広範囲へ被害が飛び火しました。
最も深刻な被害を受けているのが、日本の象徴である桜(ソメイヨシノなど)や、モモ、スモモ、ウメといったバラ科の樹木です。メス成虫は樹皮の割れ目に一度に数百個の卵を産み落とします。孵化した幼虫は樹木の内部深く(木部や形成層)に潜り込み、2〜3年にわたって幹の中を縦横無尽に食い荒らします。外見上は何の異変もないように見えても、内部がスポンジ状に空洞化して倒木事故を引き起こしたり、開花することなく数年で枯死に至るのです。埼玉県や群馬県における桜の被害対策は、地域経済や観光資源の存亡をかけた防衛戦となっています。