神戸山口組を裏切った組の正体とは?相次ぐ離脱劇と最新勢力図
神戸山口組を裏切った組の正体とは?相次ぐ離脱劇と最新勢力図とはどんな影響があるのか? 背景や要点を簡潔に解説します。
暴力団の歴史において、最高指導者の出身母体であり、分裂の主導組織そのものが敵方へ鞍替えした前例は極めて稀です。なぜ山健組六代目山口組復帰理由は成立したのか、その裏には中田浩司五代目組長(現・六代目山口組若頭補佐)の苦渋の決断と、六代目側を取り仕切る髙山清司若頭による高度な謀略がありました。
2019年、中田組長は自ら六代目山口組弘道会系事務所前で組員を銃撃した容疑で逮捕・起訴されます。拘置所の中で中田組長が目の当たりにしたのは、身命を賭して戦った自らに対する執行部からの支援不足と、井上組長による山健組への冷遇でした。当時、拘置所の面会室で中田組長が「これ以上、山健の若い衆を無駄死にさせるわけにはいかない」と漏らしたという証言が、複数の司法関係者を通じて伝わっています。
山健組内部では「井上組長派」と「中田組長派」に分裂する深刻な骨肉の争いへと発展しましたが、最終的に圧倒的多数の組員が中田組長に追従。2021年9月、六代目山口組若頭・髙山清司氏との間で手打ちが行われ、山健組は六代目山口組の直参として電撃復帰を果たしました。かつて「反弘道会」の急先鋒だった山健組が六代目側へ吸収された瞬間、神戸山口組の掲げた大義名分は完全に瓦解したのです。