アース・ウィンド&ファイアー現在と名曲秘話|セプテンバーの真相

アース・ウィンド&ファイアー現在と名曲秘話|セプテンバーの真相に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。

インターネット上の音楽レビューなどで散見される誤解の一つに、「アース・ウィンド・アンド・ファイアーは、70年代後半のディスコブームに乗っかって大衆ウケを狙った商業主義バンドだった」という言説があります。しかし、これは音楽史の構造を見誤った決定的な誤解です。

実際には、彼らが独自の音楽性を完成させたのはディスコブームが本格化する以前の1973年〜1975年(アルバム『Head to the Sky』や『That's the Way of the World』)であり、後発のディスコ勢こそがEW&Fのグルーヴを模倣したというのが歴史的事実です。

1979年に米国で起きた「ディスコ・デモリッション・ナイト(ディスコレコード爆破事件)」に見られるような過激なディスコ叩きの逆風が吹き荒れた際も、彼らが生き残った最大の要因は、卓越したジャズ/フュージョン由来の演奏力と高度なコードプログレッションを有していたからです。『アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン』に見られるような、一聴すると耳馴染みが良いものの極めて高度な転調を繰り返す作曲技法は、安易な四つ打ちディスコとは一線を画すものでした。流行を追う側ではなく、流行を自らの音楽的教養で飲み込み、昇華させていたのが彼らの真の姿です。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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