アメリカの首都はなぜNyじゃない?ワシントンDc決定の真相と歴史
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都市名に付く「D.C.」は、District of Columbia(コロンビア特別区)の略称です。
「コロンビア(Columbia)」は、アメリカ大陸に到達した航海者クリストファー・コロンブスの名に由来する女性名詞化された雅称で、建国期にはアメリカ合衆国そのものを象徴する擬人化キャラクターとしても親しまれていました。つまりワシントンD.C.とは、「初代大統領ワシントンを称える市」と「合衆国を象徴するコロンビア特別区」を組み合わせた呼称です。
このコロンビア特別区には、全米50州のどの自治体とも異なる独自の特徴が存在します。
- どの州にも属さない連邦直轄地:メリーランド州とバージニア州から土地の割譲を受けて成立(後にバージニア州側の土地は返還)。州知事ではなく連邦議会の監督下に置かれ、市長と市議会が地方行政を担当。
- 連邦議会における議決権の制限:人口約70万(2020年代統計)を擁しながら、上院議員はおらず、下院にも「投票権のない代表」が1名送られるのみ。長年「代表なき国家への課税」として住民による州昇格運動が展開。
- 建物の高さ規制(スカイライン保護):1910年に制定された「建築高制限法」により、国会議事堂や記念碑を覆い隠す高層ビルの建設が禁止されており、広大な空と美しい景観が維持。