ソヨゴの木を植えてはいけない?後悔の真相と失敗しない選び方を解説

ソヨゴの木を植えてはいけない?後悔の真相と失敗しない選び方を解説の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

ソヨゴをシンボルツリーに選ぶ最大の動機とも言える「赤い実」。しかし、庭に植えたソヨゴに実がつかない現象に直面し、騙されたような感情を抱く購入者は少なくありません。この問題の核心は、植物学的な雌雄の性質と受粉システムのメカニズムにあります。

ソヨゴは雌雄異株(雄株と雌株が完全に分かれている植物)です。当然ながら、雄株(オス)にはどれほど年月が経過しても赤い実がつくことは絶対にありません。それどころか、仮に雌株(メス)を購入して庭に植えたとしても、半径数十メートルから数百メートル以内に花粉を供給する雄株が存在しなければ、受粉が成立せず、初夏に咲いた花は小さな緑の幼果になる前に黄色く変色してすべて落花してしまいます。

植木店やホームセンターの店頭でオスメスを見分ける最も確実な方法は、5月下旬から6月上旬の開花期に花器の構造を観察することです。

  • 雄花(オス):1本の長い花柄から枝分かれし、1箇所に3〜8個ほどの花が集まって咲く(集散花序)。中心部に発達した黄色い花粉を出す雄しべが4〜5本目立ち、退化した小さな雌しべしか持たない。
  • 雌花(メス):長い花柄の先端に「1輪ずつ単生」して咲くのが特徴。中心部に丸く膨らんだ緑色の子房(将来の実になる部分)が鎮座し、雄しべは痕跡程度で受粉能力を持たない。

実を楽しみたい場合、購入時期を実がついている10月〜12月に設定するのが最も安全な防衛策です。実がたわわに付いている個体を選べば、100%雌株であることが証明されているからです。ただし、翌年以降も実を成らせ続けるためには、近隣の住宅街や雑木林に自生・植栽された雄株の存在が不可欠となります。「周囲にソヨゴが見当たらない」「都市部の密集地で自然受粉が期待できない」という環境下では、雌株の根元や敷地内の目立たない場所に小型の雄株を一緒に植えるか、開花時期に雄花の花粉を入手して人工授粉を行う以外に毎年の結実を維持する方法はありません。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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