「ムカデ人間」を仕掛けた男・叶井俊太郎の熱狂と死、妻が語る素顔
「ムカデ人間」を仕掛けた男・叶井俊太郎の熱狂と死、妻が語る素顔に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。
数々の伝説的ヒットを生み出したアルバトロス・フィルムの時代を経て、彼は自らの理想を追求すべくトルネード・フィルムを設立する。だが、映画ビジネスの荒波は容赦なく彼を飲み込んでいった。配給権の買い付け競争や興行の失敗が重なり、数億円規模の負債を抱えて会社は自己破産へと追い込まれる。
どん底を味わいながらも、彼の姿勢は驚くほど飄々としていた。多額の借金を背負っても悲壮感を漂わせず、失敗すらも笑い話として語るその姿は、周囲の人間を呆れさせると同時に強く惹きつけた。映画に裏切られ、映画に救われる。ジェットコースターのような浮き沈みこそが、彼の人生そのものだった。