なぜ神と崇められるのか?マイケル・シェンカー波乱の真実と現在

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1980年にリリースされたデビュー作『神 帰ってきたフライング・アロウ(原題:The Michael Schenker Group)』は、ロックギタリストとしてのマイケルの地位を不動のものにしました。当時、エディ・ヴァン・ヘイレンが提示したライトハンド奏法をはじめとするアメリカンな陽気さが席巻しつつあったロック界において、マイケルが鳴らしたサウンドは対極に位置するヨーロッパ的な哀愁と構築美に満ち溢れていました。

マイケル・シェンカー・グループの名曲として真っ先に挙げられるインストゥルメンタル「イントゥ・ジ・アリーナ」は、単なる速弾きの誇示ではなく、緻密に練り上げられたコード進行とクラシカルな旋律が完璧なドラマを構築しています。格闘技の入場テーマやテレビ番組のBGMとしても長年愛され、ギターキッズにとっての登竜門であり続けました。さらにオープニングを飾る「アームド・アンド・レディ」のリフは、ハードロックにおけるリフワークの教科書として後世のミュージシャンに多大な影響を与えています。

トレードマークである白黒のフライングVギターから放たれる中音域の粘り強いトーンと、ワウペダルを途中で固定して独特のイコライジング効果を得る「半止めワウ」のテクニックは、彼固有のシグネチャーサウンドとして確立されました。感情を直感的にギターへと投影するそのプレイスタイルこそが、日本のリスナーから「神」と呼ばれる最大の源泉です。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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