地球一周は何Km?赤道と極で違う距離の真相と移動所要日数
地球一周は何Km?赤道と極で違う距離の真相と移動所要日数とはどのようなものなのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。
「なぜ地球の一周は、これほどキリ良く約4万kmなのか?」という疑問には、科学史における明確な理由が存在します。地球のサイズが偶然4万kmだったのではなく、地球の大きさを基準にして「1メートル」の長さが決められたからです。
歴史を遡ると、紀元前230年頃の古代ギリシャにおいて、アレクサンドリアの図書館長を務めた学者エラトステネスが、世界で初めて地球の大きさを科学的に測定しました。彼は夏至の正午にシエネ(現アスワン)で太陽が井戸の底を真上から照らす一方、北へ約800km離れたアレクサンドリアではオベリスクの影が約7.2度傾くという事実から、円周の幾何学的比率を用いて地球周長を約39,375km〜4万km強と算出しました。現代の最新測量値とわずか数パーセントしか違わない驚異的な精度です。
その後、18世紀末のフランス革命期において、世界共通の長さを制定するプロジェクトが始動。「北極点からパリを通過して赤道に至る子午線弧長の1,000万分の1」を「1メートル」と法的に定義しました。つまり、北極から赤道までが1,000万メートル(1万km)となるよう設計されたため、極を通る子午線全周はその4倍の「4万km(40,000,000m)」になるのが必然だったのです。
現在では光の速度(真空中を光が1秒間に進む距離の299,792,458分の1)によってメートルが再定義されていますが、地球一周の基本骨格は今もこの歴史的定義の名残を色濃く受け継いでいます。