根切りとは?基礎工事の要となる掘削作業の違いや工法・費用を徹底解説
根切りとは?基礎工事の要となる掘削作業の違いや工法・費用を徹底解説について詳しく解説いたします。専門家の見解をお届けします。
根切り(ねぎり)とは、住宅やビルなどの建築工事において、基礎コンクリートや地下室、地中梁といった地下構造物を構築するために、設計上の深さまで地盤の土を掘削する作業を指します。語源は諸説ありますが、かつて樹木の移植時に根を切り揃えたことや、建物の「根(土台)」を据えるために土を切る(掘る)ことに由来すると現場では伝えられています。
実務や見積書の中で頻繁に混同されるのが「すき取り」「根切り」「床掘り」の3つの用語です。それぞれの違いを整理すると、作業を行う深度と目的、そして建築分野か土木分野かという領域の差に集約されます。
- すき取り(鋤取り):地表面の雑草、ヘドロ、ガラ、植物の根を含む有機質土などを均一に薄く(通常厚さ10〜20cm程度)削り取る作業。地盤改良や整地、舗装の事前準備として行われます。
- 根切り(ねぎり):建築工事において、基礎スラブや布基礎、独立基礎を配置する空間を確保するために、地盤面下数十センチから数メートル以上を掘り下げる作業。
- 床掘り(とこぼり):主に土木工事(道路、擁壁、水路、トンネル坑口など)において、構造物を設置するために地盤を掘削する作業。作業内容自体は根切りと極めて類似していますが、積算基準や土木積算用語として「床掘り」が標準的に用いられます。
これらの工種は、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)や土木工事標準積算基準において明確に区分されており、機械損料や作業能率、残土処分量の計算方法が異なります。