免責的債務引受とは?重畳的との違いや民法要件・実務リスクを徹底解説

免責的債務引受とは?重畳的との違いや民法要件・実務リスクを徹底解説とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。

債務引受とは、既存の債権関係の内容を変えずに、債務を他者に移転・引き継ぎさせる法的手続きを指します。その中でも免責的債務引受は、従来の債務者(旧債務者)が債務関係から完全に離脱し、新しく債務を引き受けた者(引受人)だけが債務を弁済する義務を負う契約形態です。

実務で必ず比較検討されるのが「重畳的債務引受(併存的債務引受)」との違いです。両者の決定的な相違点は「旧債務者に返済義務が残るかどうか」にあります。

区分免責的債務引受重畳的(併存的)債務引受旧債務者の地位完全に免責(債務関係から完全に抜ける)責任が残る(新旧双方に弁済義務)新旧債務者の関係引受人のみが単独で債務者となる連帯債務関係となる債権者のリスク債権回収の相手が1人になるため審査が厳格請求先が増えるため債権回収の安全性が向上主な利用シーン事業承継(前社長の保証・債務切り離し)、離婚に伴う単独名義化親族による返済バックアップ、追加融資の担保補強

免責的債務引受では、旧債務者は返済責任から解放されるメリットを享受しますが、債権者(銀行など)から見れば「返済能力の異なる新たな債務者1人」に責任が一本化されるため、債権回収のリスクが高まります。そのため、債権者の承諾を得るハードルは重畳的債務引受に比べて格段に高くなります。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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