ポリエステルTシャツはなぜ臭う?綿との違いと快適な着こなし術
ポリエステルTシャツはなぜ臭う?綿との違いと快適な着こなし術の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
汗をかいた瞬間にツンとした酸っぱい臭いや、生乾きのような雑巾臭が漂う現象には、ポリエステル繊維ならではの物理的・化学的特性が深く関係しています。ポリエステルは石油を主原料とする合成繊維であり、水分をはじく一方で「油分と結びつきやすい(親油性)」という性質を持っています。
人間の汗自体は本来ほぼ無臭ですが、汗と一緒に分泌される皮脂や角質がポリエステルの極細繊維の隙間に入り込むと、水洗い中心の通常の洗濯では簡単には洗い流せません。繊維の奥に残った皮脂汚れをエサにして「モラクセラ菌」などの皮膚常在菌が急速に増殖し、排泄物を出すことであの強烈な悪臭を放ちます。
さらに、ポリエステルは速乾性が高いため水分だけが先に蒸発します。その結果、濃縮された皮脂汚れと雑菌だけが衣類に取り残され、体温で温められることで周囲に臭いが立ち上る悪循環に陥るのです。