ミウラ折りの折り方完全図解|宇宙工学が生んだ展開の秘密と自作のコツ

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ミウラ折りの最大の魅力は、用紙の対角にある2つの角を持って左右に軽く引くだけで、紙面全体がパッと縦横同時に広がるダイナミックな連動性にあります。一般的な十文字折りや蛇腹折りでは、まず横を開いてから縦を開くという「2段階の動作」が必要ですが、ミウラ折りは「1回の動作(1自由度)」ですべてが完結します。

この画期的な折りパターンを発見したのは、東京大学名誉教授であり宇宙航空研究所(現JAXA)で構造工学を研究していた三浦公亮(みうら こうりょう)氏です。1970年、三浦氏は円筒が高圧で押しつぶされたときに側面に生じる規則的な座屈パターン(ダイヤ形)に着目し、これを平面に応用する研究を進めました。

当時、宇宙空間で人工衛星の太陽光パネル(ソーラーセグメント)をいかにコンパクトにロケットへ格納し、宇宙空間でモーター等の複雑な動力を最小限に抑えて確実に広げるかが世界的な難問でした。三浦氏が考案した展開構造は、紙の厚みを無視できる剛体面同士がヒンジで連結された「剛体折り(Rigid Origami)」の数学モデルを満たしており、折り目に応力が集中せず破れにくいという極めて高い耐久性を実証したのです。1995年には宇宙実験・観測フリーフライヤ(SFU)の二次元展開太陽電池パドルとして宇宙での実証実験に成功し、世界中に衝撃を与えました。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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