尾崎豊「この支配からの卒業」本当の意味とは?名曲に秘めた葛藤と真相

尾崎豊「この支配からの卒業」本当の意味とは?名曲に秘めた葛藤と真相についての最新情報をお届けします。

『卒業』という楽曲は、イントロの切ないピアノから始まり、徐々に熱を帯びて激しいロックビートへと展開する6分40秒の大作です。曲の構成を最初から最後まで追うと、尾崎豊が伝えたかったメッセージの全貌が浮き彫りになります。

1番・2番では、退屈な授業、煙草を吸いながら仲間と語り合った日陰の青春、校舎の窓ガラスを割る衝動など、学校という「檻」の中での抵抗が描かれます。しかし、3番以降になると視点は急激に「卒業後の世界」へとシフトします。

「卒業して いったい何になれるというのか」
「自由になりたいと焦りながら 自由の意味さえ分からずにいた」

学校を支配していたルールから解放されたところで、その先にはさらに広大な「社会」という名のシステムが待ち受けていることを、尾崎は冷酷なまでに見抜いていました。だからこそ、曲のラストで提示されるのは勝利宣言ではなく、「自分自身を卒業し続けなければならない」という終わりのない自省の旅です。これこそが、本作が単なるヤンキーカルチャーの反抗歌と一線を画す決定的要因です。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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