「襟」と「衿」の違いとは?常用漢字と着物・ビジネスでの使い分けを解説
「襟」と「衿」の違いとは?常用漢字と着物・ビジネスでの使い分けを解説について知っておくべき 理由を厳選して解説いたします。
漢字の成り立ちの違いは、日本の服飾文化における和裁と洋裁の表記の違いに色濃く反映されています。
和装の世界では、伝統的に「衿」の文字が多用されます。着物の仕立てや構造に関わる用語の多くにこの字が当てられており、長襦袢につけて汚れを防ぎ装飾を兼ねる「半衿(はんえり)」や、着物の衿の上にさらに重ねて縫い付ける「掛衿(かけえり・共衿)」、着物の土台となる「本衿(地衿)」など、専門用語のほとんどが「衿」で表記されます。
洋裁やアパレル業界においては、シャツの襟(カラー)、ジャケットの襟(ラペル)、コートの襟など、洋服の首周りのパーツ全般に「襟」を用いるのが基本です。「開襟シャツ」や「スタンドカラー(立ち襟)」といったファッション用語も、一般向けの出版物やカタログでは常用漢字の「襟」で記載されます。ただし、アパレルの縫製仕様書や型紙(パターン)の現場では、画数が少なく書きやすい「衿」を専門記号のように使用する慣習も一部に残っています。