雪見障子が外れない?力任せは絶対Ng!プロが教える正しい外し方と裏ワザ
雪見障子が外れない?力任せは絶対Ng!プロが教える正しい外し方と裏ワザの真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
雪見障子を外そうとして動かないとき、多くの人が「上桟を鴨居の溝に強く押し込もう」と力を込めてしまいます。しかし、これはもっとも危険なアプローチです。雪見障子には特有の雪見障子 構造と種類があり、その仕掛けを理解しない限りスムーズに取り外すことはできません。
雪見障子は主に以下の2種類に大別されます。
1つ目は、下半分に組み込まれた小さな障子(小障子)を上下にスライドさせてガラス面を露出させる擦り上げ障子(摺り上げ障子)です。左右の縦框(たてがまち)に溝が彫られており、真鍮製のバネや細いレールによって小障子が固定されています。2つ目は、左右に小障子を開閉させるタイプで、地域によっては猫間障子(ねこましょうじ)とも呼ばれます。いずれも「ガラス」と「スライド機構」という重量物が下部に集中している点が共通しています。
取材した熟練建具職人は次のように語ります。「雪見障子はガラスの自重に加え、長年の開閉による摩擦熱や木材の膨張が重なりやすい。特に小障子を一番下まで下げたまま本体を持ち上げようとすると、スライド障子用のバネや金具が鴨居の溝に干渉し、ロックがかかった状態になります。これが雪見障子 外れない 原因の約7割を占めています」。
さらに見逃せないのが、木造住宅特有の経年変化です。鴨居(上のレール)の中央部分は、2階の床荷重や屋根の重みを受けて数ミリ単位で垂れ下がってきます。一方、敷居(下のレール)は人の出入りで中央が摩耗し、障子本体の天地寸法と開口部の寸法に狂いが生じます。この寸法差がわずか1〜2ミリ生じるだけで、障子は鴨居の呑み込み部分に噛み込んでしまい、持ち上がらなくなります。