辻ちゃんがすごいと絶賛される理由とは?炎上から理想の母へ逆転の真相
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ネット空間で「辻ちゃんすごい」というフレーズが定着した最大の要因は、平成から令和にかけて成し遂げられた劇的な辻ちゃん炎上からの逆転劇にあります。2000年代後半から2010年代前半のネットコミュニティにおいて、彼女のオフィシャルブログ『のんピース』は格好の標的でした。「イチゴに練乳をかけただけで叩かれる」「子どもとウインナーを食べるだけで食育がなっていないと炎上する」といった異常事態が日常茶飯事だったのです。
当時の様子について、彼女自身も著書や特別インタビューの場で「外に出るのが怖くてカーテンを閉め切っていた」「何を投稿しても批判されるため、一時期は自分の存在そのものを否定されているように感じた」と率直に胸中を明かしています。しかし、特筆すべきは、彼女が決して発信をやめず、アンチの攻撃に対して訴訟を乱発したり過激な反論を繰り広げたりすることもなく、ただ愚直に「家族との日々の営み」を投稿し続けた点です。
風向きが変わり始めたのは、長女が中学生になり、弟たちがすくすくと育つ姿が目に見えて伝わり始めた時期でした。子育てを経験した同世代や年上の女性たちが「ちょっと待って、4人の子どもを育てながら毎日手料理を作り、部屋を綺麗にして仕事も回すなんて並大抵のことじゃない」と気づき始めたのです。辻希美の再評価理由は、付け焼き刃のブランディングではなく、15年以上の歳月をかけて子どもたちを健全かつ愛情豊かに育て上げたという、動かしようのない「結果」によってもたらされました。
世間が押し付けていた「完璧で慎ましやかな母親像」というバイアスが剥ぎ取られたとき、残ったのは誰よりも誠実に、誰よりもパワフルに家族を愛し続ける一人の強い女性の姿でした。この事実こそが、かつて批判していた層をも熱烈な味方に変えた本質的な理由です。