大和フード&アグリの勝算|証券大手が挑む農業Dxと評判【2026】
大和フード&アグリの勝算|証券大手が挑む農業Dxと評判【2026】の全貌を詳しく解説してご紹介します。
国内の農業従事者の平均年齢が68歳を超え、耕作放棄地の拡大と食料自給率の低下が叫ばれて久しい日本。この危機的な産業構造そのものに、巨大な投資機会と社会的使命を見出したのが大和証券グループでした。同社が2018年に大和フード&アグリを立ち上げた背景には、「資金循環の仕組みを一次産業に持ち込み、農業を収益性の高い持続可能な成長産業へ転換させる」という明確な経営戦略が存在します。
従来の日本の農業は、小規模農家による個別の経営努力や公的補助金に依存する構造が長く続いてきました。そのため、数億円から数十億円規模の初期投資を要する先端設備やテクノロジーの導入が進みにくく、生産現場と最終消費地をつなぐマーケティング力も不足していたのが実情です。
大和証券グループはこのボトルネックに着目。資本市場からリスクマネーを呼び込み、大規模なスマート農業インフラを整え、生産から流通・加工・消費までを一気通貫でマネジメントする「フードバリューチェーンの垂直統合」を構想しました。金融の力で農業の事業リスクを分散・可視化し、安定したリターンを生み出すアセットクラス(投資対象)へと昇華させることが、参入の根本的な理由です。