ノルウェー産サバの真実|脂の乗りと危険性の噂を徹底検証
話題沸騰中の ノルウェー産サバの真実|脂の乗りと危険性の噂を徹底検証について、主要な情報を整理して公開しています。
スーパーで手に入る塩サバフィレの多くを占めるノルウェー産サバ。その最大の強みは、何と言っても25%〜30%を超える圧倒的な脂質含有量にあります。一般的な国産マサバの脂質が時期により10%〜15%前後であるのと比較すると、ほぼ倍近い脂がのっている計算になります。この驚異的な美味しさには、生物学的特性と国家的な漁獲戦略という2つの明確な理由が存在します。
まず生物学的な側面として、ノルウェー産サバは日本近海に生息するマサバやゴマサバとは異なり、学名をScomber scombrusとするタイセイヨウサバ(大西洋サバ)と呼ばれる品種です。背頭部にくっきりと刻まれた濃い青黒色の縞模様(ゼブラ柄)が外見上の大きな特徴で、浮き袋を持たないため急速な水深移動を得意とし、極寒の北極海周辺の荒波を回遊します。氷のように冷たい北大西洋を生き抜くため、体内に膨大な皮下脂肪と筋肉間脂肪を蓄えるメカニズムが備わっています。
さらに決定的なのが「漁獲時期の厳格なコントロール」です。ノルウェーでは水産資源保護と市場価値最大化のため、年間漁獲枠(TAC)が厳密に定められています。サバが最もプランクトンを捕食し、体脂肪率がピークに達する9月中旬から11月上旬のわずか約2ヶ月間に年間の大半を一網打尽に漁獲します。つまり、日本に輸入されるノルウェー産サバは、全個体が「最も脂がのった最高の旬」に獲れたものだけなのです。