青色Ledノーベル賞の全貌!不可能を可能にした3人の軌跡と現在
話題沸騰中の 青色Ledノーベル賞の全貌!不可能を可能にした3人の軌跡と現在について、多角的な視点をご紹介しています。
不可能を可能へと変えたのは、名城大学・名古屋大学の赤崎勇(当時教授)と天野浩(当時大学院生)、そして徳島県の中小企業・日亜化学工業の研究員だった中村修二でした。
赤崎・天野ペアは1986年、サファイア基板上に低温堆積の緩衝層(バッファ層)を設けることで、世界で初めて高品質なGaN単結晶の成長に成功。さらに1989年には、電子線を照射することで長年不可能とされてきた「p型GaN」の作製に世界で初めて成功し、青色LEDの基本構造を具現化しました。
この基礎研究の成果を受け、量産化へのブレイクスルーを一気に加速させたのが中村修二です。中村氏は独自にガス流を改良した「ツーフローMOCVD(通称・ノズル付き加熱装置)」を自作し、圧倒的な高品質結晶の成長技術を確立。さらに、加熱処理(アニール)によって効率的にp型GaNを得る方法を発見し、1993年に商業ベースに乗る高輝度青色LEDの実用化を電撃発表しました。
世界を驚愕させたこの快挙により、3名は2014年にノーベル物理学賞の栄誉に輝きました。基礎を築いたアカデミアの師弟と、量産化を極めた企業エンジニアの情熱が交差した瞬間でした。