死亡事故の瞬間に何が起きたのか?ドラレコ映像が暴く真相と過失割合
死亡事故の瞬間に何が起きたのか?ドラレコ映像が暴く真相と過失割合の背景について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
「ドライブレコーダーさえ積んでいれば、もらい事故でも自分の正当性が100%証明できる」——これは多くのドライバーが抱く最大の誤解です。実際の損害賠償実務において、ドラレコ映像の提出が思わぬ落とし穴となり、かえって自らの過失を証明してしまう事態が頻発しています。
第一に、ドラレコの広角レンズが持つ「視界の歪み」です。現代のドライブレコーダーは140度から160度以上の超広角で撮影されるため、映像上では障害物や歩行者が早い段階から画面端に映り込んでいます。相手方弁護士や保険会社のアジャスターはここを突き、「映像の2.5秒前の時点で歩行者の姿が記録されている。ドライバーが注視していればブレーキを間に合わせることが可能だった(予見可能性および回避可能性の存在)」として、過失相殺を主張してくるのです。
第二に、「速度の自動算出」です。GPSログや映像内の白線通過間隔から自車の正確な実速が割り出されるため、たとえ相手が一時停止を無視して突っ込んできた場合でも、自車が法定速度を時速10〜15km超過していた事実が映像から立証されれば、過失割合が「0対100」から「15対85」や「20対80」へと悪化します。
テクノロジーによる記録は、自身が無実である時だけでなく、自身が犯した些細な油断や法令違反をも無慈悲に暴き出す両刃の剣であることを認識しなければなりません。