ためしてガッテン流膝痛体操の真相!軟骨減少でも痛みが消える新常識

ためしてガッテン流膝痛体操の真相!軟骨減少でも痛みが消える新常識の注目されている理由を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

加齢や体重増加に伴って進行する変形性膝関節症において、世間一般に最も深く根付いている誤解が「軟骨がすり減ったから痛い」という思い込みです。しかし、整形外科の基礎研究や解剖学の知見では、関節軟骨の内部には血管も神経も存在しないことが明確に証明されています。髪の毛や爪を切っても痛みを感じないのと同様に、軟骨そのものが削れること自体が直接の痛覚刺激になることは構造上あり得ません。

では、一体何が痛んでいるのか。臨床研究が突き止めた真の発生源は、関節全体を包み込んでいる関節包(かんせつほう)や、関節の内張りを形成する滑膜(かつまく)、そして膝を支える側副靭帯などの軟部組織です。軟骨の破片が関節包を刺激して炎症を引き起こしたり、痛みから逃れようと関節を動かさないことで関節包や周辺の筋肉が線維化して硬縮(こうしゅく)を起こし、神経を過敏に締め付けてしまうことが、あの特有の重苦しい鈍痛や激痛の正体です。

NHKの健康報道各社がまとめた臨床データや『きょうの健康』の特集でも報じられているように、変形性関節症に対する適切な運動療法は、一般的な鎮痛消炎剤の服用と同等かそれ以上の改善効果を示すことが国際的にも確認されています。痛いからと過度に安静を続けると、関節包はますます縮こまり、血流低下による発痛物質の滞留を招く悪循環に陥ります。変形性膝関節症改善体操が劇的な回復をもたらすのは、すり減った軟骨を元通りに再生させるからではなく、硬直した関節包を物理的にストレッチし、滞った血流と関節液の循環を正常化させるためです。これこそが、軟骨のすり減りがあっても痛みが劇的に消え去る生理学的な理由なのです。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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