土俵を揺るがす奇手「内無双」の真実!外無双との違いと名勝負の深層
土俵を揺るがす奇手「内無双」の真実!外無双との違いと名勝負の深層に関する話題のニュースをまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。
大相撲における「内無双」は、日本相撲協会が定めている82の決まり手の中で「手技(てわざ)」に分類される伝統技術です。読み方は「うちむそう」。字面だけを見ると中国武術の奥義やアクションゲームの必殺スキルのようにも聞こえますが、古くから相撲界に伝わる正統派かつ難度の高い決まり手として知られています。
技の基本メカニズムは明快でありながら、実戦での成功は困難を極めます。差し手を深く入れた状態、あるいは相手の攻め手をかいくぐりながら、自分の片手を相手の股の間(内股)に深く差し入れ、太ももの内側を下からすくい上げるように持ち上げます。それと同時に、もう一方の手で相手の肩や差し手を引きつけ、あるいは首元を押すことで相手の重心を斜め後方へと傾かせ、土俵に転がします。
日本相撲協会の公式取組データを振り返ると、幕内の本場所(年6場所、計約2,700番)において、内無双が決まり手として記録される回数は年間でわずか1〜2回程度、年によっては一度も出ないことすら珍しくありません。出現頻度にしてわずか0.05%前後という数字が、この技の実戦難易度を雄弁に物語っています。
なぜここまで頻度が低いのか。その理由は、力士の平均体重が160kgを超えた土俵において、相手の内股に腕を差し入れる行為そのものが「押し潰される特大のリスク」を孕んでいるからです。頭を下げて相手の胸元・股下に飛び込むため、相手の全体重が上から覆いかぶさってくれば、首や腰に致命的な負荷がかかります。まさに肉を切らせて骨を断つ覚悟がなければ繰り出せない技なのです。