なぜ筥崎宮前のナガタパン箱崎店に人が集まるのか?人気と実態を解剖
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店頭には常時数十種類の焼きたてパンが所狭しと並びますが、訪れた人の多くがトレイに乗せる看板商品が「練乳パン」です。素朴なコッペパン風の生地に切れ目を入れ、特製の練乳クリームをたっぷりと挟み込んだ一品。一口かじると、もっちりとした適度な噛みごたえのある生地から小麦の自然な甘みが広がり、直後にミルキーでコク深い練乳の甘さが追いかけてきます。
特筆すべきはクリームの舌触りです。過度な油脂感やしつこい重さが一切なく、口内の温度ですっと滑らかに溶けていきます。現代的なスイーツパンにありがちな過剰な糖度を抑え、生地自体の風味を引き立てる絶妙な配合比率は、創業以来受け継がれてきた職人技の結晶といえます。冷やして食べてもクリームが固まりすぎず、トースターで軽く表面を炙れば香ばしさが倍増するなど、食べ方の自由度もファンを虜にする要素です。
練乳パンと並んで高い支持を集めるのが、じっくり炊き上げられた小豆の風味が際立つ「あんぱん」や、サクサクのクッキー生地とふんわりした中身のコントラストが秀逸な「メロンパン」、そして博多ならではのピリッとした辛みが食欲をそそる「明太フランス」です。どの商品も派手なトッピングで誤魔化すことなく、生地本来の熟成香と食感のバランスが極めて緻密に計算されています。