俺たちは天使だ!豪華キャストの現在と色褪せぬ名作の深層

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制作を手掛けた東宝と日本テレビの制作陣は、従来の重厚な刑事ドラマ(同局の『太陽にほえろ!』や『大都会』など)との差別化を図るため、全編にアメリカン・ニューシネマやシチュエーション・コメディの軽快さを持ち込みました。その象徴が、探偵事務所の愛車として登場した真っ赤な初代「マツダ・サバンナRX-7(SA22C型)」です。

1978年に発売されたばかりの最新鋭ロータリースポーツカーであったRX-7を惜しげもなく劇用車として投入し、都内の幹線道路や埠頭でタイヤを軋ませるカーチェイスを敢行しました。麻生探偵事務所の所在地設定であった港区の麻布十番、六本木周辺、青山界隈のストリートロケは、70年代末期の東京が持つ独特の洗練と猥雑さを克明にフィルムへ焼き付けています。

撮影現場は、若手俳優たちのエネルギーがぶつかり合う実験場でもありました。草刈正雄と柴田恭兵の掛け合いは台本の指定を大きく越え、現場判断による即興アドリブが次々と採用されたと当時のスタッフは証言しています。特に柴田恭兵が披露した小道具のダーツを使ったトリッキーなアクションや、草刈がみせる派手なリアクション芸は、監督たちをも笑わせるライブ感に満ちていました。

また、神田正輝の出演回における立ち位置の妙も見逃せません。神田が演じたジュンは、元警察官という生真面目な経歴ゆえに他のメンバーの暴走に巻き込まれて右往左往する役回りであり、彼が困惑すればするほどドラマの喜劇性が際立つという絶妙なバランサーとなっていました。第9話や中盤の重要エピソードなど、ジュンが単独で事件の核心に迫る回ではハードボイルドな表情も見せるなど、後のスター俳優としての片鱗を随所に覗かせています。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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