アングレーズソースとは?カスタードとの違いと失敗しないプロ技を徹底解説
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アングレーズソースの正式名称は、フランス語で「クレーム・アングレーズ(Crème anglaise)」。直訳すると「英国のクリーム」となります。フランス菓子の代表格でありながら、なぜ「アングレーズ(英国風)」という名が冠されているのでしょうか。
製菓史を紐解くと、16世紀から17世紀の英国で親しまれていた温かいカスタード状の液体(カスタードソース)が起源とされています。当時の英国では、プディングなどの温かい焼き菓子に液状のカスタードをかけて食べる食文化が根付いていました。これが19世紀初頭、フランス料理の近代化を推し進めた伝説的シェフ、アントナン・カレームらの手によってフランスへ持ち込まれ、洗練されたデザートソースとして宮廷料理に定着したと伝えられています。
日本国内の洋菓子現場やホテル厨房では「アングレーズ」「アングレーズソース」と呼称されるのが一般的です。その本質は「冷たく冷やして楽しむ、滑らかでサラリとしたリッチなカスタードソース」。舌の上で重たく残らず、主役となるパイやケーキのバター感、あるいはフルーツの酸味をまろやかに包み込む引き立て役として、洋菓子界で不動の地位を築いています。