山中亮平の現在地|神戸の重鎮が放つ左足キックの凄みと代表選考の真実
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大阪のラグビー名門・東海大仰星高校で全国制覇を経験した後、名門・早稲田大学ラグビー蹴球部へと進学した山中は、1年生時からその非凡な才能を開花させました。伝統の「アカクロ」ジャージを身にまとい、大学選手権の優勝にも大きく貢献。天性のロングキッカーとして大学ラグビー界のスター選手へと一気に駆け上がります。
2011年に神戸製鋼(現・コベルコ神戸スティーラーズ)へ加入し、同年に日本代表キャップを獲得。順風満帆に見えたキャリアの絶頂期に、彼のラグビー人生を揺るがす最大の試練が訪れました。口ひげの育毛を目的として使用した塗り薬に含まれていた成分が原因となり、ドーピング違反によって2年間の公式戦出場資格停止処分を受けるという悲劇です。ワールドカップ出場という目前の夢を断たれ、計り知れない失意の底に突き落とされました。
しかし、山中は腐ることなくグラウンドへ戻るための孤独なトレーニングを重ね続けました。処分明け後はプレースタイルを一から見つめ直し、フィジカルと精神力を徹底的に強化。這い上がった先で待っていたのが、2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップでした。不動のフルバックとして全5試合に出場し、アイルランドやスコットランドを撃破して史上初のベスト8進出を果たした立役者の一人となったのです。どん底の挫折を味わった男のカムバック劇は、多くの人々に勇気と感動を与えました。