赤福の偽物と噂される菓子の正体は?御福餅との違いやパクリ説の真相
赤福の偽物と噂される菓子の正体は?御福餅との違いやパクリ説の真相とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。
消費者の間で長年議論されてきたのが「赤福と御福餅はどっちが先か」という創業史の争点です。社史や公式記録から両者のルーツを比較すると、以下の事実が判明しています。
- 赤福餅(株式会社赤福):宝永4年(1707年)創業。伊勢神宮内宮の門前町である宇治の地で誕生。
- 御福餅(株式会社御福餅本家):元文3年(1738年)創業。夫婦岩で知られる伊勢二見浦の地で誕生。
創業年で言えば、赤福のほうが約31年先行しています。しかし、御福餅もすでに280年以上の歴史を紡いできた正真正銘の江戸時代創業の老舗です。昭和や平成に誕生した即席の便乗商品とは根本的に歴史の重みが異なります。
両者の最大の特徴である「波の形の意味と違い」にも、それぞれの創業地に根ざした確固たる文化的意味が込められています。
赤福餅の表面にある3つの筋は、伊勢神宮境内を流れる「五十鈴川の清流」を象形化したものです。白いお餅が川底の小石、小豆あんが川のせせらぎを意味しています。一方、御福餅の波模様は、二見浦に打ち寄せる「波の綾(白波)」を表現したものです。二見興玉神社の主神である猿田彦大神の妻、天鈿女命(あめのうずめのみこと)の「福」にあやかり、参拝客の幸福を願って職人がヘラで波の形を刻んだのが始まりとされています。