親の七光りを超えた二世俳優 なぜ彼らは脇役で異彩を放つのか
親の七光りを超えた二世俳優 なぜ彼らは脇役で異彩を放つのかにまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
かつて二世タレントといえば、華々しい主役デビューと同時に世間の冷ややかな視線に晒されるのがお決まりのパターンだった。しかし、現在のシーンを牽引する世代はその歩みからして全く異なる。愚直なまでに泥臭い現場を重ね、自らの力で評価を勝ち取ってきた。
その筆頭と言えるのが仲野太賀だ。父の名に甘えることなく、インディーズ映画や小劇場の舞台で幾度となく打ちのめされながら表現力を磨き上げた。数々の群像劇や人気作ドラマ『バイプレイヤーズ』で見せた絶妙な間合いと喜怒哀楽の振れ幅は、彼が単なるラッキーボーイではないことを雄弁に物語っている。
一方で、独特の静寂と佇まいで画面を支配する柄本佑の存在感も際立つ。NHK大河ドラマ『光る君へ』で藤原道長役を演じた際の、複雑な感情を瞳の揺らぎだけで表現する技術は圧巻だった。血筋というバックボーンを単なる知識と感性の下地へと変換し、誰にも真似できない個性を築き上げている。